カミソリでムダ毛を剃る、やり方とオススメ紹介

カミソリカミソリは安くて手軽ですが、肌へのダメージが大きいムダ毛処理方法です。

やるなら「正しいやり方」でないと、お肌は汚くなる一方です。

「カミソリ選び」も重要ですよ。

当サイトからの評価

仕上がり仕上がりの良さ
★★★☆☆ 3pt

細い毛なら、処理した直後は見た目も、さわり心地も良いです。

脇やアンダーヘアなど毛が太い部分は、処理直後でも毛が黒くポツポツと、見た目はイマイチです。

剃った毛の切り口は角張っているので、触るとチクチクすることもあります。

仕上がり肌ダメージの少なさ
★☆☆☆☆ 1pt

カミソリは、毛と同時に表皮の角質も削り、剃った直後の皮膚には目に見えない細かい傷がたくさんついています。

肌のバリア機能を担う「角質」を削り落としてしまいますので、雑菌が侵入してきやすくなります。そのため炎症を起こしてしまいがちです。広範囲が赤く炎症を起こす場合や、にきびのような赤いできものができる場合もあります。

さらに、皮膚の角質は「保湿」機能も担っています。角質を削りとられることで、肌のみずみずしさ・透明感を失います。

繰り返すことで皮膚が厚く硬くなりますし、刺激を与え続けることで皮膚が黒ずむなど、肌の美しさをどんどん失っていきます。

毛穴ダメージ毛穴ダメージの少なさ
★★★☆☆ 3pt

カミソリは毛穴の周りを少しずつ削っていきます。繰り返すと毛穴がぷっくりと膨らんできます。

また、カミソリでの処理は埋もれ毛(埋没毛)を起こしやすいです。
埋もれた毛で毛穴内部が押し広げられて変形し、埋没毛の再発しやすい毛穴になってしまいます。

広がった毛穴から見えるムダ毛は目立ちやすいです。

費用費用の安さ
★★★★☆ 4pt

カミソリ自体は安く、替え刃もそれほど高くありません。
でも、刃をこまめに交換したり、他にもシェービング剤や、アフターケア化粧品などに費用がかかります。
毎月の費用が合計600円だとしたら・・・、1年で7200円。30年で21万6000円です。

手間手間の少なさ
★★★☆☆ 3pt

入浴のついでにできるのがカミソリの嬉しいところ。
でも範囲が広いと以外と大変で、「手間が少ない」とはいえません。

また、どんなにキレイに剃毛してツルツルになっても、次の日にはもうチクチクする、と悩む女性は少なくありません。

剃ってもスグに伸びてくるので、数日後にはまた剃らなければいけません。
毎日、ほぼ全身の毛をカミソリで処理している方もいらっしゃいます。大変ですよね。

やり方のポイント

カミソリで処理、やり方

  • 毛が湿っている方が、柔らかくて剃りやすいです。
    入浴中ならついでに。蒸しタオルで蒸らしてもOK。
  • シェービング剤は必ず塗りましょう。(ワセリンでもOK)
    ボディーソープ剃りはダメ。肌を傷めます。
    何もつけずに剃る「空剃り」は、絶対NG!です。
  • 毛の生える方向に向かって剃ります。逆剃りはNGです。
  • 剃り方はやさしく。肌に刃を押しつけてはいけません。
    (押しつけないと剃れないようなら、刃を交換しましょう)
  • 剃毛後は湯船に入らない。(炎症の原因に)
  • アフターケアは必須です。剃毛後の皮膚は保湿機能やバリア機能が損なわれています。
  • 「カミソリ負け」してしまったら、オロナインが有効です。

1.準備

まず、処理する部分の毛を柔らかくした方が剃りやすいです。

入浴中であれば毛も水分を含んで柔らかくなっています。ただし、同時に皮膚も柔らかくなっていますので、角質がカミソリの刃で削れやすい状態でもあります。ですので、長時間湯船に浸かった後は避けましょう。

入浴時以外は、濡れタオルをレンジでチンした蒸しタオルを使うと便利です。

2.シェービングクリームを塗る

何も塗らずに直接剃る「空剃り」は絶対にしないで下さい。

必ずクリームなどシェービング剤を塗った上で行うようにしましょう。
ワセリンでも代用できます。ワセリンはドラッグストアで手に入ります。

シェービング剤には2つの役割があります。

「肌の滑りをよくする」ことと、「カミソリの刃から皮膚を守る」ことです。

入浴中にボディーソープの泡で代用する方もいますが、これはNGです。
肌の滑りは良くなりますが、肌をダメージから守るものとしては、あまりにも弱いです。
さらに、ただでさえカミソリで肌を傷つけているのに、その上ボディーソープが皮脂を奪ってしまううことで、肌の乾燥をも招いてしまいます。

3.剃る

毛の流れに沿って優しく剃ります。

毛の流れと反対方向に剃る「逆剃り」はNGです。
また、肌に押しつけるようなやり方もしてはいけません。

剃り終わったらクリームなどのシェービング剤はしっかり洗い流します。拭き取りでOKなシェービング剤もあります。

4.保湿

カミソリで剃ったあとの肌は乾燥しがちです。乾燥は美肌の大敵ですので、乾燥状態が続くと肌が汚くなってしまいます。

剃毛後は必ず、化粧水や保湿クリームなどで保湿して下さい。部位にもよりますが、顔用の高価な保湿化粧品を使用する必要はありません。

剃毛後は湯船に入らない

入浴中に行う場合は、剃ったあとは湯船に入らないようにしましょう。細菌が侵入して炎症を起こす可能性があります。

カミソリはお風呂に置かない

お風呂は雑菌の感染しやすい場所です。風呂場にカミソリを置いておくと、次に使うときには菌がいっぱい。そんなカミソリでムダ毛処理をすると、細菌に感染して炎症を起こしやすいです。

肌が敏感な時は、剃毛は避けよう

特に女性は、生理前は肌が敏感になっていますので避けるようにしましょう。

カミソリ負けの対処法

もしカミソリ負けを起こしてしまったら、保湿も殺菌もできるオロナインが有効です。ワセリンには殺菌作用がありませんが、こちらも有効です。

強力な殺菌作用を持つステロイド剤が最も効果的ですが、頻繁な使用は避けましょう。

よく起こるトラブル

カミソリで起こるトラブル

色素沈着

色素沈着

色素沈着は肌が黒ずんでしまうトラブルです。

これは肌が刺激を受けてメラニン色素が生成されることで起こります。特にカミソリでのムダ毛処理は肌への刺激が強く、長年続けていると肌が黒く汚くなってしまいがちです。


埋没毛

埋没毛(埋もれ毛)

埋没毛は、毛が皮膚の外に出ず、皮膚の内側で毛が伸びてしまうトラブルです。

カミソリで切った毛の断面には「角」があるため、毛穴の中で引っかかりやすいです。

引っかかった毛は外に出られず、毛穴の中でグルグルと伸びたり、毛穴の壁を突き破って皮下のあらぬ方向に伸びてしまうこともあります。


肌荒れ

肌荒れ、皮膚の硬化

カミソリで剃ったあとに起こる肌荒れ・炎症などは、「カミソリ負け」と呼ばれます。

カミソリでのムダ毛処理は、毛と一緒に肌の「角質」も削り取ってしまいます。

角質は肌の水分保持を担っており、削ってしまうと肌が乾燥します。

また角質は、ウィルスや細菌などから肌を守る「バリア」の役割をしています。バリアを失った皮膚からは、いとも簡単に細菌が侵入します。その結果、肌や毛穴が炎症を起こします。

それだけではなく、皮膚を「削っては再生」を繰り返すうちに、皮膚が厚く硬くなってしまうこともあります。


黒いポツポツ

黒いポツポツができる

カミソリで切った断面は太く、それだけでも黒くポツポツして見えます。

また、カミソリでの処理を続けると、毛穴の周りがぷっくりと盛り上がってくることがあります。盛り上がった毛穴の中の毛は、とても目立って見えます。

さらに、切れ味の悪いカミソリで処理を続けると、毛が刃に押されて毛穴が広がります。広がった毛穴には皮脂や角質が溜まって「角栓」ができやすいです。角栓が酸化すると黒ずんで、黒くポツポツして見えます。

もちろん、埋没毛(埋もれ毛)も黒くポツポツと見える原因の一つです。

カミソリの選び方

カミソリを選ぶ

切れ味の良いものを選ぶ

切れ味の悪いカミソリはキレイに処理できないだけでなく、肌を傷める原因にもなります。

なるべく刃の切れ味のよいカミソリを選んで、切れなくなったらすぐ交換しましょう。

刃の枚数

3枚刃~5枚刃など「刃」の枚数が多い方が、刃にかかる圧力が分散されるので、肌への負担を少なく処理できます。

5枚刃のようなヘッド部分が大きいカミソリは、広い面積の平らな部位には良いですが、細かい部位や凹凸のある部位は処理しにくいです。

T字と、I字(L字)

T字カミソリは体の広い面積に、
I字カミソリは顔の産毛や細かい部分の処理に向いています。

安全ガードの有無

刃に安全ガードの付いたものは少々剃り味が悪いかも知れません。
それでも、肌への負担や安全性を考えてガード付きのものをオススメします。

オススメのカミソリは?

当サイトのオススメは、
Schick クアトロ4 フォーウーマン」。

おすすめポイントは、「肌へのやさしさ」と、「安全性の高さ」です。

Schick(シック)が特許を持つ「セーフティーワイヤー」が、刃が肌に深く入ってしまうのを防いでくれるので、

  • 深剃りしすぎないので肌を傷めにくい
  • 皮膚を切る怪我をしにくい

のが特徴です。

4枚刃なので5枚刃の製品より刃の枚数が少なく、しかもワイヤーが邪魔で、「剃り心地」に不満のある方もいらっしゃるかもしれません。

それでも「肌ダメージ」や、特に「万一の大ケガ」は、起こってから後悔しても遅いので、肌に優しく安全性の高い「Schick クアトロ4 フォーウーマン」をオススメします。
(ドラッグストア等で購入できます。)

ちなみに、
同じくSchickの「ハイドロシルク」は5枚刃で安全ガードがついていますが、ワイヤーではありません。
Gillette(ジレット)の「ヴィーナス」シリーズは、安全ガードがありません。