ムダ毛の処理は紀元前から

現代では当たり前のようになっているムダ毛の処理ですが、数十年前には現代ほどムダ毛の処理は行われていなかったようです。髪や眉以外の毛は無駄な毛として扱われ出してから、それほど長い年月は経っていないようです。

しかし、実はムダ毛処理は紀元前にはすでに世界中で行われていました。毛のない女性の肌は美しいという考え方は、ずっと昔から変わらないようです。

紀元前のムダ毛処理

ムダ毛処理に関する最も古い記述によると、紀元前4000年頃にはすでにムダ毛を処理するということが行われていたようです。

エジプト文明やメソポタミア文明を中心として広がったオリエント文明の栄えた地域、オリエント(東方)では、ハレムの女性は硫黄や石灰などで脱毛ワックスのようなものを作ってムダ毛を処理していたそうです。

また、世界三大美女で知られる古代エジプトの女王クレオパトラも、蜂蜜を使った脱毛剤でムダ毛を処理していたそうです。

19世紀以降のムダ毛処理

19世紀に入ると、世界各地で脱毛の試みが行われていました。薬品を使用したりわざと毛穴を炎症させたりしてみましたが脱毛することは出来ず、かえって肌を傷つけてしまう結果に終わっていたようです。

1875年、アメリカで毛根に電流を流して毛包を破壊するという方法が開発されました。これが改良されニードル(電気)脱毛となり、現在でも用いられています。

1904年からは、アメリカではX線を用いた脱毛が行われていました。しかし、放射線の副作用でシミやしわ、カンに至るケースもあったようです。

1983年には、レーザーを照射して毛根を破壊するレーザー脱毛が開発されました。

1998年には、現在の主流となっている脱毛方法である光脱毛が誕生しました。実はこれ、日本で発祥したそうです。