家庭用脱毛器の使い方

いろんなタイプの家庭用脱毛器がありますが、基本的な使い方はどれも同じです。

まず毛を剃って、パワーを調節し、肌を照射前冷却、そして照射したら、照射後冷却します。

それでは、具体的な手順の流れを見ていきましょう。

毛を剃る

脱毛器を使う前には処理部分の毛を剃っておく必要があります。理想は1ミリくらい伸びた状態ですが、それほど神経質になる必要はありません。

毛を剃ると少なからず肌にダメージを与えてしまいます。脱毛の光も肌にダメージを与えますので、この2つが重なると肌荒れや感想などトラブルを起こしてしまいかねません。

カミソリで剃る場合にはできるだけ前日までには剃っておき、直前の剃毛はなるべく避けた方が無難です。2~3日前に剃っても剃っても問題ありません。

毛を剃る理由

ところで、なぜ毛を剃らなければならないのか?と疑問に思われるかもしれませんが、これには大きく2つの理由があります。

パワーを弱めてしまわないように

伸びた部分の毛は、脱毛のパワーを弱めてしまいます。

脱毛の光は毛の黒い色に反応して発熱し、その熱で毛乳頭にダメージを与えることで、毛の産生能力を奪います。

毛が伸びた状態で照射すると、熱が毛乳頭に届かない伸びた部分にも照射パワーを使ってしまうので、これが無駄になります。

剃った毛の断面にも光を当てることが理想ですが、毛が伸びていると断面が遠くなってしまいます。

ヤケドの防止

脱毛器の照射口を肌に充てた時、毛が伸びているとその毛が照射口と肌の間に挟まって、毛が寝ている状態になります。すると光を照射したときにこの寝ている毛が発熱して、肌をヤケドさせてしまう恐れがあります。

パワー(照射レベル)の調節

光を照射すると、パチンという痛みや熱さを感じます。照射レベルを高くすればこの痛みは増し、脱毛効果も高くなりますが、パワーを上げすぎると作業が苦痛になりますし、ヤケドなどのトラブルにもなりかねません。

軽い痛みを感じる程度で、苦もなく続けられるレベルが最適です。

パワーは部位によって変える

最適な出力レベルは、脱毛する各部位によって違います。足や腕は多少高いレベルでも痛みに耐えられる場合が多いですが、ワキやVラインなどはそれと同じレベルだと強い痛みを感じる場合が多いので、少し出力レベルを下げる必要があります。

この部位による痛みの差を生む原因の一つに、処理する部分のメラニン色素の多さがあります。つまり、毛が太く濃い部位や、肌が色素沈着を起こしていたりする部位は、より照射時の痛みが増すということです。

ですが脱毛して毛が薄くなってきたり、ムダ毛の自己処理が減って色素沈着した肌の色が薄くなってきたら、照射時の痛みは和らぎますので、その時は照射レベルを上げましょう。

照射前冷却

光を照射する部分を保冷剤などで数秒間冷却します。

中には冷却せずに家庭用脱毛器を使う人もいるようですが、冷却せずに使用する方法はお勧めできません。効率よく脱毛するためにも、照射前の冷却は必ず行うようにしましょう。

照射前の冷却が大事な理由は、2つあります。

照射時の痛みの軽減

肌を冷やすことで、照射時の痛みを和らげることができますので、その分、出力レベルを上げて照射することが可能になります。ですので、脱毛効果を高めて効率的に毛を減らしていくことができます。

肌を守る

脱毛の光はメラニンの色に反応して発熱します。メラニンは毛だけでなく肌にも存在しますので、肌のメラニンによっても若干の発熱を起こします。

ですので、あらかじめ肌を冷やしておくことで発熱しても高温にならないようにしておく必要があるのです。

冷却すると脱毛効果が落ちるのでは?と心配になるかもしれませんが、実は、わずかに効果は下がるようです。

しかしそれよりも、出力レベルを上げて脱毛効果を高めたり、肌を熱から保護するメリットの方がはるかに大きいので、照射前の冷却は必ず行うようにしましょう。

ワンポイント!

保冷剤が脱毛器についてくる場合がありますが、小さいですので、大き目の保冷剤を用意しておくと便利です。保冷剤が大きいと、「照射前の冷却」と「照射後の冷却」を同時にできますし、特に照射後冷却を十分に行うことができます。

ちなみに、お湯に水溶き片栗粉と塩(防腐剤がわり)を混ぜて、食品冷凍用のフリーザーバッグ(ジップロックなど)に入れて凍らせると、簡単に自宅で作ることもできますよ。

光を照射

脱毛したい部分に光を照射します。この光は電灯のようにずっと光っているのではなく、強い光が一瞬だけピカッと光ります。

肌に照射して、位置をずらして照射して、ということを繰り返して次々と照射していきます。

理想は、照射した範囲が重ならないように、また隙間(照射漏れ)ができてしまわないようにすることですが、そんなに上手にできる人はほとんどいないでしょう。

また、冷やして一発照射、冷やして一発照射、これを繰り返すことがベストですが、ここまで神経質にやる必要はありません。広範囲を冷やして、その部分に次々と照射するということを繰り返して行う方法が、最も効率的です。

照射時のコツ

特に照射口の小さな脱毛器によくあることですが、次々と照射していくと、どこを照射したかが分からなることがあります。

たとえば、縦に一列ピカッ、ピカッと照射したとします。次は今やったところの隣を照射するのですが、前にやった列の位置が、もう分からなくなっています。すると、重複照射や照射漏れの原因となってしまいます。

この対処法としてオススメしたいのが、肌に目印を付ける、という方法です。

化粧用の白いペンシル(濃い色はダメです)などで、縦でも横でも良いので薄い一本の線を引きます。それを目印にして照射していきます。目印からずいぶん離れた位置まで処理したら、さらにもう一本、線を引きましょう。そうすれば照射した箇所を見失うことなく、効率的に作業できますよ。

照射後冷却

照射後に冷却する目的は、肌の炎症を鎮めることです。

脱毛の光は毛を作り出している毛乳頭だけでなく、肌にもダメージを与えます。すると肌は炎症を起こそうとします。炎症とは本来、肌が刺激を受けた時に肌を守るための防御反応です。しかし脱毛の場合はこの炎症こそが肌を傷めてしまう原因となってしまいますので、早く炎症を鎮めることが望ましいです。

炎症を起こすと肌に赤みが出て、長期化すると色素沈着を起こしてしまう可能性があります。

脱毛の光を浴びせると、程度の差はあれど軽いヤケド状態になります。ですからヤケドの対処法と同じく、しっかり冷やすということがとても重要です。

アフターケア

肌のクールダウン

脱毛処理時に照射後冷却を行いましたが、それとは別に、作業終了後にもう一度冷却を行った方が良いでしょう。

保湿ケア

脱毛した後の肌は乾燥しがちです。顔用の高価な化粧品でなくても構いませんので、化粧水などで保湿ケアをしましょう。

赤みが引かない場合は軟膏を

時間が経っても赤みが引かない場合は、炎症を鎮める軟膏を塗っておくと安心です。

脱毛クリニックでは「リンデロン-VG軟膏」や、そのジェネリック医薬品である「デキサンVG軟膏」が処方されます。これらは処方薬ですのでドラッグストアで買うことはできませんが、これと似た成分の市販薬、「ベトネベートN軟膏AS」はドラッグストアで購入することが可能です。もちろんこれでなくても良いので、使用目的を薬剤師さんに伝えて選んでもらいましょう。

必ず塗らなければならないわけではありませんが、しばらく経っても赤みが引かない場合のために、あらかじめ用意しておくと良いかもしれません。